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2017年4月30日 (日)

さて

きのう、連休の最中の日曜日、天気がよかったので、人のいなくなった都心の緑の中を散策しようと、適当に家を出て、青山あたりを散策した。六本木通りの広尾側、常磐松御用邸ふきんでは、時間貸し駐車場スペースで近隣の会社が、なんか個性的なガレージセールをやっていた。その後、根津美術館まえから青山通りにぬける、コム・デ・ギャルソンのあるみちで、右側にある路地にはいったら、そのままうらから青山通りに通り抜けられるようになっていて、たくさんの小さな屋台が出て、ライブ演奏なんかもやっている。そんでもって客だねはというと、やたら外人比率が高く、妙に盛り上がっているではないか。んなわけで、つい調子に乗って生ビールとポテチを購入した。このビール、アメリカのナンバーワンクラフトビールみたいなことが書いてあった。まあ、アメリカのビールということなので、あまり期待せずに購入したのだが、飲んで見ると意外に小生の好みにあった。フランスなら、"blanche"にあたる、すこし濁って、しっかりした味のあるビールである。しかもグラスの縁に大ぶりのオレンジが添えられているではないか。かなりオシャレである。となりの屋台で買ったポテチも生じゃがから作った感満載で、かなりいけたのである。
その後、表参道方面にむかい新潟のアンテナショップなどに立ち寄ったあと、"Rituel" で食パンを買って家に戻った。戻ってから、あの表参道方面交差点近くのなんかスペシャルな空間とビールのあじわいが気になって調べてみたのよ。そしたら、まずあの祝祭的な空間は「自由大学」っていうんだって。「自由大学」のWebsiteみたけど、文科省管理下の各種学校ではなくて、ま、フリースペースとカルチャースクールを足したような、そんな趣のある場所らしい。何か教えたい人、学びたい人が出会って、そのコミュニティーからいろいろ始まる、みたいな感じか?こういうのソーシャル系大学っていうらしい。で、小生としては、これってけっこうイケルんじゃないかなって思う。20年くらい前に、フランスで「ソクラテスのカフェ」、っていうのが流行ったことがある。カフェに集まった人たちが、社会問題などを話し合う中でいろいろな関係が作られたり、いろいろな学びの機会を得る、というものだ。商業的な成功をめざすものではなく、あくまで自主的、自然発生的な感じで運営するというもので、ちょっとした社会運動のような態をなした。この運動の中心人物で著作を通じて有名になったのが、マルク・ソーテという人。日本に来たときに直接話を聞いたことがある。残念なことにソーテさんは若くして亡くなった。ソーテさんは哲学の専門家だが、そういうひとが積極的に労働者と対話していくところはフランスユマニズムの伝統でもある。

ちょっと話が逸れたが、このソーシャル系大学と称するもの、日本型のソーシャル・コミュニティーの新しい形のひとつになるのかな、みたいな期待も持ったわ。まあ、世の中のことを何もしらない小生が偉そうにいうつもりは毛頭ないけどさ、だいたいが、日本でなんかやろうとすると、結局は商業主義の引力に引っ張られるのね。そいで、文科省もふくめ役所は率先して商業主義に手を貸すくせに、本当にソーシャルなものに対しては規制をかけて権力を行使しようとしがちだ。

あとさ、学校でも、興行でもそうなんだけど、作る人と使う人、教える人と教わる人、こういう非対称の関係みたいなものを固定する社会通念があるんだけど、ほんとは違うんじゃないか、って感じもある。小生のようなものがいうのもいかにもヤバイ感じがするが、「先生はどこまでも先生」くらいならともかく、「恩師」なんて旧時代的な言葉が、現代という文脈の中で誰かがそんなことをいうのに出っくわすと、どちらかというと「恥ずかしい」ような、「もう聞いていられない」ような、なんか「洗練」finesseとは正反対のものを感じてしまう。
テレビ観てても、ニュース見てても、普通のひとが一番演技がうまいよね。老いも若きも男も女も、ニュースにとって都合良い、テレビ向けの発言を誰にたのまれたわけではないのにうまくコメントしてくれる。
一般市民のそれぞれのスキルがとても向上している今の社会で、教える側とか、情報の送り手とかを特権化し、固定化する今のシステムはなんかある種の制度疲労の状態になってるように思うんだ。
だからソーシャルな学びの場を提供する、ってのはけっこういけるんじゃね?

あ、ゴメンゴメン、小生は偉そうなことを言うつもりはなかった。言いたかったことは、あのアメリカンビール、旨かったナア!ということで、それ以上ではない。それが自由大学のビジネスモデルの一部であるなら、これは無視できないぞ、と思っただけだ。




ちなみにそのビールは BLUE MOON っていうんだ。調べたらいろんな場所で提供されてるみたいだけど、瓶じゃなくてプレッション(生ビールみたいな)で提供してる店はそんなには無いんじゃないか。
あー、また飲みたい!

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